ロシアの商標制度の基本BASICS
ロシアで商標が保護されるのは、ロシアで登録された商標に限られます。日本での登録だけでは、ロシアでは保護されません。出願は、ロシア特許庁(ロスパテント)へ直接行う方法のほか、マドリッド協定議定書に基づく国際登録でロシアを指定する方法があります。外国企業がロスパテントに直接出願する場合は、ロシアの特許弁理士を通じて手続きを行います。
3年不使用による取消(ロシア民法第1486条)NON-USE CANCELLATION
登録商標が継続して3年間使用されていない場合、指定商品の全部または一部について、保護が期間満了前に終了することがあります。
| 取消の対象 | 継続して3年間使用されていない登録商標(指定商品の全部または一部) |
|---|---|
| 手続の開始 | 利害関係人が商標権者に対し、権利の放棄または譲渡を求める提案を送付します。提案は、登録日から3年を経過した後でなければ送付できません。 |
| 裁判所への請求 | 提案から2か月以内に放棄も譲渡もされない場合、利害関係人はその後30日以内に裁判所へ取消を請求できます。 |
| 立証責任 | 使用の事実は、商標権者が証明する必要があります。 |
| 使用と認められるもの | 商標権者による使用のほか、ライセンス契約に基づく使用、商標権者の管理の下での他者による使用も含まれます。 |
ロシア市場から撤退した外国ブランドの登録商標について、取消が問題となる事例が報告されています。詳しくは下記の出典をご覧ください。
正規の輸入・販売と商標の保護OUR SUPPORT
正規の輸入・販売が継続していれば、ロシアでの使用の実績となります。また、ロシアで有効な商標登録は、税関知的財産登録簿とマーケットプレイスの権利者向け手続による並行輸入品・模倣品対策の前提です。当社は、お取引先様のご指示がある場合に限り、お取引先様の名義での商標出願をご支援いたします。当社名義で貴社の商標を取得することはありません。
出典SOURCES
- ロシア民法第1486条「商標の不使用の効果」(ロシア語)
- アンダーソン・毛利・友常法律事務所 ニュースレター:ロシア市場から撤退した外国ブランドの登録商標の取消しについて(2026年4月)
- ジェトロ・モスクワ事務所「ロシアにおける知的財産関連リスクならびにその対策」(2024年3月)
本ページは制度の概要であり、法的助言ではありません。個別の案件は、ロシアの特許弁理士・弁護士にご確認ください。最終確認日:2026年11月5日。